平成28年度水道事業会計決算概要
平成29年9月に開催された座間市議会第3回定例会において、平成28年度水道事業会計の決算が認定されました。水道事業会計は、水道事業の経営活動に関する収支である「収益的収支」と水道施設の整備拡充に係る収支である「資本的収支」の二つに分かれています。ここでは、決算の内容をそれぞれの収支に分けてお知らせします。
収益的収支の決算
収益の合計は、20億9,719万円。内訳は、営業収益(水道料金など)が全体の82.0パーセントを占め、次いで営業外収益(水道利用加入金など)、特別利益となっています。この収益を前年度と比較すると、1,270万円、0.6パーセントの減少となっています。これは、営業外収益の水道利用加入金の減少などによるものです。
費用の合計は、17億7,860万円。内訳は、減価償却費が最も多く34.5パーセントを占め、次いで受水費、委託料、人件費、動力費などとなっています。この費用を前年度と比較すると、6,565万円、3.6パーセントの減少となっています。これは、営業費用の受水費、動力費などの減少などによるものです。
水道事業の本来の営業活動の結果を表す営業損益は、前年度より損失額が1億3,750万円減少し、1,574万円の営業損失となりました。営業外収益および費用を加えた経常損益は、前年度より利益が4,451万円増加し、3億2,158万円の経常利益となりました。最終的な当年度純利益は3億1,859万円で、前年度より5,294万円、19.9パーセントの増となりました。
資本的収支の決算
収入の合計は、3億9,598万円。内訳は、有価証券償還収入が55.6パーセントを占め、次いで企業債、貸付弁済金などとなっています。前年度と比較すると、1億2,404万円、23.9パーセントの減少となっています。これは、企業債の減少などによるものです。
支出の合計は、12億6,008万円。内訳は、建設改良費(水道管の布設など施設整備に要する費用)が77.4パーセントを占め、次いで投資(有価証券の購入費)、企業債償還金(借入金の元金償還額)となっています。前年度と比較すると2億6,360万円、26.5パーセントの増加となっています。これは主に、建設改良費の増加によるものです。資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額8億6,410万円は、損益勘定留保資金などで補塡しました。
損益計算書及び貸借対照表
企業会計の経営成績や財政状態を示す、損益計算書及び貸借対照表は下表の通りです。
表1 損益計算書(費用)
- 営業費用
- 17億3,470万円
- 営業外費用
- 3,916万円
- 特別損失
-
474万円
- 当期純利益
-
3億1,859万円
- 合計
- 20億9,719万円
表1 損益計算書(収益)
- 営業収益
- 17億1,897万円
- 営業外収益
- 3億7,647万円
- 特別利益
- 175万円
- 合計
- 20億9,719万円
表2 貸借対照表(資産の部)
- 固定資産
- 164億1,163万円
- 流動資産
- 19億6,409万円
- 合計
- 183億7,572万円
表2 貸借対照表(負債・資本の部)
- 固定負債
- 19億4,647万円
- 流動負債
- 2億8,306万円
- 繰延収益
- 38億6,923万円
- 資本金
- 90億7,175万円
-
剰余金
- 32億521万円
- 合計
- 183億7,572万円
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