ノロウイルス食中毒警戒情報が発令
例年、秋から冬にかけて多く発生している感染性胃腸炎のひとつが、ノロウイルスによるものです。県では、令和6年12月23日~令和7年3月31日の期間を対象として「ノロウイルス食中毒警戒情報」を発令しました。これは、感染症発生動向調査における「感染性胃腸炎」の患者数が、前の週に比べて3週間連続して増加した場合に、消費者や食品扱い営業者に対して食中毒予防の注意喚起を行うために出されたものです。
主な症状
潜伏期は1~ 2日で、主な症状は吐気・嘔吐・下痢ですが、その他に腹痛・頭痛・発熱・悪寒・筋痛・咽頭痛などを伴うこともあります。一般的に症状は軽症で、特別な治療を必要としませんが、高齢者や免疫力の低下した乳児などの死亡例の報告もありますので、ご注意ください。
特徴
ノロウイルスは、100個以下のウイルスでも発症します。また、自覚症状がない場合であっても、感染者から1週間程度の期間、ウイルスが排出されることがあります。最近の調査では、1カ月以上にもわたってウイルスを排出する患者さんがいることも分かりました。
ヒトへの感染経路
ノロウイルスに汚染された貝を食べるなど、食品から感染する場合やノロウイルスに感染した食品取扱者により汚染された食品を食べることにより感染する場合があります。これ以外にも、食品を介さずに吐物や便などの排せつ物から感染を受けたり、感染者の手指などを介した経口感染などがあります。
予防のポイント
- 食材は十分に加熱調理(中心温度85度を1分以上)をしましょう。
- 調理の前や食事の前、トイレの後、汚れたものを触った後は、せっけんを使って十分に手を洗いましょう。
- 清潔な器具、容器を使用し、調理器具は熱湯や漂白剤などで定期的に消毒しましょう(ノロウイルス対策には、次亜塩素酸ナトリウム0.02パーセント液に浸すように拭くことが推奨されています)。
- 二枚貝などの食品を扱う場合は、専用の調理器具を使うか、または使用した調理器具をその都度十分に消毒しましょう。
- 便や嘔吐したものに注意しましょう。汚れたものを片付けるときは、直接手に触れないようにビニール手袋、マスク、使い捨てのペーパータオルを利用しましょう。廃棄する場合は、ビニール袋に入れてしっかりと口を閉め、衛生的な処理をしましょう。
添付ファイル
関連情報
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「ノロウイルス食中毒警戒情報」の発令について(外部リンク)
神奈川県ホームページ
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