「ダニ媒介感染症」にご注意ください
ダニ媒介感染症とは、ウイルスや細菌などの病原体を保有するダニに咬まれることによって起こる感染症のことです。
人が野外作業、農作業およびキャンプなどのレジャーで、ダニの生息場所に立ち入ると、ダニにかまれることがあります。
代表的なダニ媒介感染症
- 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
- ダニ媒介脳炎
- つつが虫病
- 日本紅斑熱
- ライム病
詳しくは厚労省ホームページ(下記外部リンク)を参照してください。
予防対策など
マダニにかまれないように注意しましょう。
草むらややぶなど、マダニが多く生息する場所に立ち入る場合には、肌の露出を控えましょう。
- 長袖、長ズボンでシャツの裾はズボンの中に、袖は軍手や手袋の中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スリッパなどを着用しましょう。
- サンダルなどは避け、足を完全に覆う靴を履きましょう。
- マダニを目視しやすいよう、服は明るい色のものを着用しましょう。
- 首にタオルを巻くか、ハイネックのシャツを着用しましょう。
忌避剤(虫よけ剤)の活用
市販の虫よけ剤には、ディートやイカリジンといったマダニ類に効果のある成分が含まれているものがあります。
有効成分含有率により効力持続時間が異なりますので、定期的に使用しましょう。
- ディート:有効成分含有率によって使用できる年齢に制限があります。また、独特の匂いなどがあり、高濃度ではプラスチック、化学繊維および皮革を腐食させることがあります。
- イカリジン:年齢による使用制限は特にありません。
虫よけ剤は、マダニの付着数を減少させますが、付着を完全に防ぐものではありませんので、さまざまな防護手段を組み合わせましょう。
屋外活動後は入浴し、マダニにかまれていないか確認しましょう。
- 上着や作業着は、家の中に持ち込まない。
- ガムテープを使って服に付着したマダニを取り除きましょう。
- 入浴時には、わきの下、足の付け根、手首、頭部など目視だけでなく、触って確認しましょう。
ペットのマダニ対策
犬や猫といったペットを飼っている場合、飼い主が気をつけていても散歩時にマダニが付着し、家に持ち込まれる場合があります。
飼い主だけでなく、ペットの健康を守るためにも、ペットがマダニにかまれないようにしましょう。
- ペット用のマダニ駆除剤を使用しましょう(かかりつけの獣医師に相談しましょう)。
- 散歩後にはペットの体表部を確認しましょう。
- 定期的に目の細かい櫛でブラッシングしましょう。
マダニにかまれた場合
マダニ類は人に付着すると、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(長いものは、10日以上)吸血しますが、咬まれたことに気が付かない場合もあります。
吸血中のマダニを見つけた場合は、無理に引き抜こうせず、医療機関(皮膚科)で処置を受けてください。無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残ってしまい化膿したり、マダニの体液を逆流させる恐れがあります。
マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱などの症状が認められた場合は、医療機関(内科)を受診してください。
このページに関するお問い合わせ
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