令和4年度公共下水道事業会計決算概要
令和5年9月に開催された座間市議会第3回定例会において、令和4年度公共下水道事業会計の決算が認定されました。ここでは決算の内容を、経営活動に関する収支である「収益的収支」と下水道施設の整備拡充に係る収支である「資本的収支」の二つに分けてお知らせします。
収益的収支の決算
収益の合計は、27億3,686万円。内訳は、営業収益(下水道料金など)が全体の72.1パーセントを占め、次いで営業外収益(他会計補助金など)、特別利益となっています。この収益を前年度と比較すると、7,154万円、2.7パーセントの増加となっています。これは、営業外収益の他会計補助金の増加などによるものです。
費用の合計は、24億692万円。内訳は、減価償却費が最も多く58.1パーセントを占め、次いで流域下水道負担金、支払利息、委託料、人件費などとなっています。この費用を前年度と比較すると、9,987万円、4.3パーセントの増加となっています。これは、営業費用の流域下水道負担金の増加などによるものです。
公共下水道事業の本来の営業活動の結果を表す営業損益は、前年度より損失額が1億7,345万円増加し、2億4,058万円の営業損失となりました。営業外収益および費用を加えた経常損益は、前年度より利益が2,835万円減少し、3億2,992万円の経常利益となりました。最終的な当年度純利益は3億2,994万円で、前年度より2,833万円、7.9パーセントの減少となりました。
資本的収支の決算
収入の合計は、2億6,641万円。内訳は、企業債が70.7パーセントを占め、次いで補助金、負担金などとなっています。前年度と比較すると、1億431万円、28.1パーセントの減少となっています。これは、企業債の減少などによるものです。
支出の合計は、14億7,145万円。内訳は、企業債償還金(借入金の元金償還額)が88.8パーセントを占め、次いで施設建設費(下水道管の布設など施設整備に要する費用)、流域下水道建設費となっています。前年度と比較すると1億618万円、6.7パーセントの減少となっています。これは、企業債償還金の減少などによるものです。資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額12億504万円は、損益勘定留保資金などで補填しました。
損益計算書および貸借対照表
企業会計の経営成績や財政状態を示す、損益計算書および貸借対照表は下表の通りです。
表1 損益計算書(費用)
- 営業費用
- 22億1,417万円
- 営業外費用
- 1億9,265万円
- 特別損失
- 10万円
- 当期純利益
- 3億2,994万円
- 合計
- 27億3,686万円
表1 損益計算書(収益)
- 営業収益
- 19億7,359万円
- 営業外収益
- 7億6,315万円
- 特別利益
- 12万円
- 合計
- 27億3,686万円
表2 貸借対照表(資産の部)
-
固定資産
- 359億4,453万円
- 流動資産
- 4億1,024万円
- 合計
-
363億5,477万円
表2 貸借対照表(負債・資本の部)
- 固定負債
- 96億1,481万円
- 流動負債
- 12億8,685万円
- 繰延収益
- 130億3,221万円
- 資本金
- 110億2,890万円
- 剰余金
- 13億9,200万円
- 合計
- 363億5,477万円
添付ファイル
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