令和3年度公共下水道事業会計決算概要
令和4年9月に開催された座間市議会第3回定例会において、令和3年度公共下水道事業会計の決算が認定されました。ここでは決算の内容を、経営活動に関する収支である「収益的収支」と下水道施設の整備拡充に係る収支である「資本的収支」の二つに分けてお知らせします。
収益的収支の決算
収益の合計は、26億6,532万円。内訳は、営業収益(下水道料金など)が全体の75.5パーセントを占め、次いで営業外収益(他会計補助金など)、特別利益となっています。この収益を前年度と比較すると、3,547万円、1.3パーセントの減少となっています。これは、営業収益の下水道使用料の減少などによるものです。
費用の合計は、23億705万円。内訳は、減価償却費が最も多く60.4パーセントを占め、次いで流域下水道負担金、支払利息、人件費、委託料などとなっています。この費用を前年度と比較すると、902万円、0.4パーセントの増加となっています。これは、営業費用の減価償却費の増加などによるものです。
公共下水道事業の本来の営業活動の結果を表す営業損益は、前年度より損失額が6,681万円増加し、6,713万円の営業損失となりました。営業外収益および費用を加えた経常損益は、前年度より利益が4,348万円減少し、3億5,827万円の経常利益となりました。最終的な当年度純利益は3億5,827万円で、前年度より4,448万円、11.0パーセントの減少となりました。
資本的収支の決算
収入の合計は、3億7,072万円。内訳は、企業債が75.6パーセントを占め、次いで補助金、負担金などとなっています。前年度と比較すると、1,108万円、2.9パーセントの減少となっています。これは、企業債の減少などによるものです。
支出の合計は、15億7,763万円。内訳は、企業債償還金(借入金の元金償還額)が89.5パーセントを占め、次いで施設建設費(下水道管の布設など施設整備に要する費用)、流域下水道建設費となっています。前年度と比較すると4,180万円、2.6パーセントの減少となっています。これは、企業債償還金の減少などによるものです。資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額12億691万円は、損益勘定留保資金などで補填しました。
損益計算書および貸借対照表
企業会計の経営成績や財政状態を示す、損益計算書および貸借対照表は下表の通りです。
表1 損益計算書(費用)
- 営業費用
- 20億7,873万円
- 営業外費用
- 2億2,827万円
- 特別損失
- 5万円
- 当期純利益
- 3億5,827万円
- 合計
-
26億6,532万円
表1 損益計算書(収益)
- 営業収益
- 20億1,160万円
- 営業外収益
- 6億5,367万円
- 特別利益
- 5万円
- 合計
- 26億6,532万円
表2 貸借対照表(資産の部)
-
固定資産
- 369億5,448万円
- 流動資産
- 5億3,973万円
- 合計
-
374億9,421万円
表2 貸借対照表(負債・資本の部)
- 固定負債
- 106億2,122万円
- 流動負債
- 15億5,130万円
- 繰延収益
- 132億3,001万円
- 資本金
- 106億2,614万円
- 剰余金
- 14億6,554万円
- 合計
- 374億9,421万円
添付ファイル
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