令和元年度公共下水道事業会計決算概要
令和2年8月に開催された座間市議会第3回定例会において、令和元年度公共下水道事業会計の決算が認定されました。ここでは決算の内容を、経営活動に関する収支である「収益的収支」と下水道施設の整備拡充に係る収支である「資本的収支」の二つに分けてお知らせします。
収益的収支の決算
収益の合計は、26億7,442万円。内訳は、営業収益(下水道料金など)が全体の74.3パーセントを占め、次いで営業外収益(他会計補助金など)、特別利益となっています。この収益を前年度と比較すると、1億317万円、4.0パーセントの増加となっています。これは、営業収益の下水道使用料の増加などによるものです。
費用の合計は、23億5,951万円。内訳は、減価償却費が最も多く57.8パーセントを占め、次いで流域下水道負担金、支払利息、人件費、委託料などとなっています。この費用を前年度と比較すると、65万円、0.1パーセントの減少となっています。これは、営業外費用の支払利息などの減少などによるものです。
公共下水道事業の本来の営業活動の結果を表す営業損益は、前年度より損失額が3,255万円減少し、6,128万円の営業損失となりました。営業外収益および費用を加えた経常損益は、前年度より利益が7,944万円増加し、3億1,691万円の経常利益となりました。最終的な当年度純利益は3億1,491万円で、前年度より1億382万円、49.2パーセントの増加となりました。
資本的収支の決算
収入の合計は、6億1,769万円。内訳は、企業債が82.9パーセントを占め、次いで負担金、補助金などとなっています。前年度と比較すると、1億411万円、14.4パーセントの減少となっています。これは、企業債の減少などによるものです。
支出の合計は、18億183万円。内訳は、企業債償還金(借入金の元金償還額)が85.8パーセントを占め、次いで施設建設費(下水道管の布設など施設整備に要する費用)、流域下水道建設費となっています。前年度と比較すると4,171万円、2.3パーセントの減少となっています。これは、企業債償還金の減少などによるものです。資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額11億8,413万円は、損益勘定留保資金などで補填しました。
損益計算書および貸借対照表
企業会計の経営成績や財政状態を示す、損益計算書および貸借対照表は下表の通りです。
表1 損益計算書(費用)
- 営業費用
-
20億4,895万円
- 営業外費用
- 3億747万円
- 特別損失
-
309万円
- 当期純利益
- 3億1,491万円
- 合計
-
26億7,442万円
表1 損益計算書(収益)
- 営業収益
- 19億8,767万円
- 営業外収益
- 6億8,566万円
- 特別利益
- 109万円
- 合計
- 26億7,442万円
表2 貸借対照表(資産の部)
-
固定資産
- 383億6,082万円
- 流動資産
- 5億1,009万円
- 合計
- 388億7,091万円
表2 貸借対照表(負債・資本の部)
- 固定負債
- 127億6,055万円
- 流動負債
- 17億7,142万円
- 繰延収益
- 130億2,353万円
- 資本金
- 101億15万円
- 剰余金
- 12億1,526万円
- 合計
- 388億7,091万円
添付ファイル
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