住宅防火対策
ご家庭に消火器を
消火器は、もっとも身近な消火器具です。最近では、従来からあるホースとレバーが付いた消火器のほか、レバータイプの物やエアゾール式の簡易消火用具など、どなたでも簡単に扱うことのできるものが数多く開発されています。
なお、一般家庭には消火器を設置する法的義務はありませんが、「いざ」というときのため、皆さんのご家庭にも消火器や簡易消火用具を備えておくことをお勧めします。
- 初期消火の主役・消火器
消火器の使い方を確認してください。 - 消火器事故防止対策
古くなった消火器にご注意を。 - 自分でもできる簡易な消火器点検ポイント
ご家庭の消火器も半年に一度程度、目視による点検をしてください。 - 消火器の悪質点検業者にご注意
悪質な訪問点検・販売にご注意を。
初期消火の主役・消火器
火事は始めから大きいものではありません。火が小さいうちに消火するためには、消火器の使用が効果的です。正しい使用方法を身に付け、初期消火に役立てましょう。
消火器の使い方



消火器事故防止対策
古くなった消火器の破裂による人身事故が発生しています。
一般家庭には、消火器の設置や点検の法的義務はありませんが、備えておくといざという時の初期消火に大変役立ちます。しかし消火器には、消火剤を噴出するために高い圧力でガスが充填されているため、消火器本体に腐食や変形、キズ、ホース部分に詰まりなどがあると、破裂する可能性があります。
半年に1回程度は、目で見て点検するようにしましょう。
なお、消火器が古くなったり傷ついたりしている場合は、点検・回収業者を紹介していますので、担当へお問い合わせください。
自分でもできる簡易な消火器点検ポイント
蓄圧式消火器
蓄圧式消火器は、消火薬剤と放射圧力源となる窒素ガスが常時蓄圧されています。
そのため圧力を指示するゲージが付いているのが通常です。消火器が古くなったり、何かしらの原因でこのゲージが正しい表示をしなくなり、圧力がかかっていないと誤認されるときがあります。常に圧力がかかっているものと考え、決して自分で分解などをしないようにしてください。
加圧式消火器
加圧式消火器は、レバーを握るとカッターが加圧用ガス容器の封板を破り、加圧用ガス容器内のガス(窒素ガスなど)が、ガス導管を通り、圧力源となって消火薬剤をノズルから放出する構造です。
レバーを握って、加圧用ガス容器のガスが出るときに、圧力がかかります。従って古い消火器のレバーは握らないでください。
消火器の悪質点検業者にご注意
事業所などを狙った消火器の訪問点検で高額な点検料を請求される被害が頻発しています。不適切な点検などを行う業者の手口は巧妙です。
- いつも出入りしている業者を装う。
- 言葉巧みに、事前にサインを求める。
- 強引に点検を実施し高額な代金を請求する。
手順としてはこのような事案が多数発生しています。
原則として、契約書に一旦サインをするとクーリングオフ制度が発効されず支払いをせざるをえない状況になるので特に注意が必要です。
命を守る我が家の防火対策
- 三つの習慣・四つの対策
あなたは大丈夫ですか。 - 放火を防ぎましょう!
放火させない環境を作りましょう。 - 子どもによる火災を防ぎましょう
マッチ・ライターの管理などに注意しましょう。 - 花火で遊ぶときの注意
おもちゃとはいえ花火の原料は火薬です。 - コンロ・てんぷら鍋火災を防ぎましょう
毎年コンロを原因とする火災が発生しています。 - 暖房器具の取扱にご注意を!
暖房器具の手入れは万全ですか。
住宅防火「命を守る三つの習慣・四つの対策」
三つの習慣!あなたは大丈夫ですか?
寝たばこは、絶対やめる。
ストーブは、燃えやすいものから離れた位置で使用する。
ガスこんろなどのそばを離れるときは、必ず火を消す。
四つの対策
逃げ遅れを防ぐために、住宅用火災警報器を設置する。
寝具、衣類およびカーテンからの火災を防ぐために、防炎品を使用する。
火災を小さいうちに消すために、住宅用消火器などを設置する。
お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる。
放火を防ぎましょう
死角となる場所や深夜に発生する事が多い放火、発見の遅れによって被害が大きくなる恐れがあります。
放火による火災を防止するために、次の事に注意して「放火されない」、「放火させない」環境づくりを推進していきましょう。
放火対策のポイント
外灯を取り付けるなど家の周りを明るくしましょう!また、外出時や就寝時には戸締りを確認しましょう。
ごみは決められた収集日の朝に出しましょう。
自転車や自動車のボディーカバーは燃えにくく加工した物を使いましょう。
家の周りは整理整頓し、雑誌や新聞紙など燃えやすい物を置かないようにしましょう。
子どもによる火災を防ぎましょう
子どもの火遊びによる火災の多くは、大人がいない時や、人目に付きにくい場所で発生します。そのため、発見が遅れ、人命にかかわる大きな火災へとつながるのです。
子どもたちに火災の恐ろしさを理解させるよう家族で話し合うとともに、日ごろから次の点に十分注意しましょう。
子どもに火遊びをさせないために
- マッチやライターなどは、子どもの手の届く所に置かない。
- 子どもだけを残して外出しない、車から離れない。
- 子どもが火遊びをしているのを見かけたら、注意してやめさせる。
- 子どもだけでは火を使わせない。
花火で遊ぶときの注意
子どもたちが大好きな「おもちゃ花火」は、身近な夏の風物詩です。しかし、おもちゃとはいえ花火の原料は火薬です。危険性を認識し、次の点に十分注意しながら遊びましょう。また、大人が積極的に参加して花火の正しい扱い方、火の後始末を指導してあげましょう。
花火遊びの注意
- 注意書きや使用法をよく読み、必ず守る。
- バケツに水を用意する。
- 花火を人や家に向けない。
- 燃えやすい物がある場所は避ける。
- 火が衣服に付かないように注意する。
- 風の強い時はやめる。
- たくさんの花火に一度に火をつけない。
- 筒状の花火は途中で火が消えても筒をのぞかない。
- 夜遅くには、打ち上げ花火など音の大きい花火はやめる。
※しけてしまった花火を処分する場合は、水で十分ぬらし小分けして燃やすごみとして捨ててください。
コンロ・天ぷら鍋を原因とする火災を防ぎましょう
調理中にはコンロのそばを離れないことが大切です。火災を防ぐため、次の事に注意しましょう。
コンロ・天ぷら鍋取り扱いの注意
- 調理中は絶対にコンロ・天ぷら鍋のそばから離れない。
- コンロ・天ぷら鍋から離れる場合は必ず火を消す。
- コンロ内や周囲の油汚れは使用後清掃する。
- コンロの周囲には燃えやすい物を置かない。
- 中間コックは使用後必ず閉める。
- 電気調理器の上には物を置かない。
暖房器具の取り扱いにご注意を
寒い時期を迎えると、石油ストーブなどの暖房器具を使用する機会が多くなります。
皆さん!暖房器具の手入れは万全ですか?火災を起こさないよう、暖房器具を使用する際は、次の点に注意してください。
暖房器具取り扱いの注意
- 紙や衣類など燃えやすい物を近くに置いたり、ヘアスプレーなど引火の危険がある物を近くで使わないようにしましょう。
- 点火と消火を確認することに心掛け、取扱説明書をよく読んで正しく使いましょう。また、灯油は火を消してから補給しましょう。
- ガス機器の取扱にも充分な注意をして安全にお使いください。
スプレー缶製品の火災危険について
平成30年12月に札幌市でスプレー缶を起因とする火災があり、多数の負傷者が出ました。
スプレー缶やカセットボンベには、可燃性ガスが含まれています。使用方法や保管方法を間違えると大規模火災や事故などが起きる可能性がありますので、使用上の注意をよく読み、正しく使用しましょう。
スプレー缶などの取り扱いの注意事項
- スプレー缶などは、火気のある場所(台所など)や暖房器具付近の高温となる場所から離れて使用しましょう。熱などでボンベが加熱され爆発する危険があります。また、保管する際は、高温となる場所を避けて保管しましょう。
- カセットこんろを複数並べて鉄板をのせたりカセットボンベカバーを覆うような大きな鍋などの使用は、カセットボンベが異常に加熱され大変危険なため、行わないようにしましょう。
- 一度に大量のガス抜き(放出)は行わないようにしましょう。
- スプレー缶使用直後に火気を使用すると、滞留する可燃性ガスがライターなどの火で引火する危険がありますので行わないようにしましょう。
スプレー缶などの不適切な使用による火災事例
- 台所などでスプレー缶の余ったガスを放出していた際に、ガスコンロを点火したところ、火災となった。
- 暖房器具のそばに置いてあったスプレー缶が熱せられ爆発し、火災となった。
- ストーブのそばで殺虫剤スプレーを放出し、火災となった。
- カセットこんろのガスボンベ装着不良により、火災となった。
ガス機器の正しい使い方について
地震の時の対応、停電の時の対応、そしてガスメーターの復帰方法など、ガス機器の安全安心な利用方法についてご案内します。
地震による電気火災対策
東日本大震災における本震による火災全111件のうち、原因が特定されたものが108件。
そのうち58%が電気関係の出火でした。
【主な要因】
- 転倒した家具の下敷きになり損傷した配線などに再通電し、発熱発火する。
- 落下したカーテンや洗濯物といった可燃物がヒーターに接触した状態で再通電し、着火する。
- 転倒したヒーターや照明器具(白熱灯など)が可燃物に接触した状態で再通電し、着火する。
- 再通電時に発生した電気的火花により、漏れ出たガスに引火、爆発する。
【主な対策】
- 感震ブレーカーの設置など
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予防課 査察指導係
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